
あらすじ
英単語を覚えていく上で、ある一定のラインに来ると覚えが悪くなってきます。
しかし、この語源図鑑はそんな悩みを解消してくれます。
例えば、contradict(矛盾する)という単語ですが、初めて見る人は何がなんだかわからないと思います。
この単語を分解すると、contra(反対する)とdict(話す)に分けることができ、この要素を訳すと「話すことに反対する」=「矛盾する」となります。
この2つの要素を知っているだけで、なんとなく意味がわかるようになってくるのです。
今回はこの本「語源図鑑」についてご紹介していきます。
チェック!2019年9月にこの語源図鑑の続編が出版されました!
語源図鑑: 接頭辞・語根・接尾辞
この本で説明されているように、英単語は大きく3つに分けることができます。
- 単語の先頭にくるものが接頭辞
- 真ん中にくるものが語根
- 最後にくるのが接尾辞
の3要素です。
接頭辞
ますは本に書かれている代表的な接頭辞を紹介したいと思います。
英語 | 日本語 |
---|---|
ad- | 〜の方へ、〜の方を |
con-, com-, co- | 共に |
de- | 離れて、下に |
ex- | 外に |
語根
次に語根と呼ばれる、英単語の中核をなす部分です。
この部分で、その単語の大部分の意味が決まります。
英語 | 日本語 |
---|---|
tend, tens | 伸ばす、向ける |
mini | 小さい |
sist | 立つ |
gram, graph | 書く |
接尾辞
そして接尾辞とは、その単語の品詞を決める要素を持っており、単語の最後にきます。
接尾辞によって、名詞や形容詞、副詞といった区別ができます。
英語 | 日本語 |
---|---|
-ly | 副詞に(例外あり) |
-eous | 形容詞に |
-itude | 名詞に |
-able | 形容詞(〜できる) |
語源図鑑: 分かりやすいイラスト付き
何よりも文字だけではイメージが湧きづらいので、この本ではそれぞれにイラストが付いています。
イラスト自体はすごくシンプルで分かりやすいです。
語源図鑑: 使い方
この本は、接頭辞によってチャプター分けされており、そのチャプターの中でさらに語根を細かく分けて説明しています。
これによって4-1では、接頭辞sub +語根stituteのsubstitute(代わり)という単語が大々的に紹介されています。
次は語根であるstituteを元にsuperstition(迷信)やinstitute(協会)、constitute(構成する)といった具合に、同じ語根の単語を紹介しています。
これで芋づる式に単語を覚えることができます。
必ずしもこのやり方が正解とは限らないので、自分にあったやり方で覚えていただけたらと思います。
まとめ
英語のネイティブの平均語彙数が、約3万語と言われておりますが、英語学習者がネイティブに近づきたいといって、約3万語をシンプルに暗記することはほぼ不可能に近いです。
しかし、そんな不可能に近いものを少しでも可能なものにしてくれるのがこの「語源図鑑」です。
この本を勉強することによって一気に語彙数が増え、ネイティブに近い語彙数を手に入れることができるはずです。
英単語の語源図鑑 見るだけで語彙が増える/清水建二/すずきひろし/本間昭文