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あらすじ
当然英語だと思っていた単語が実は和製英語だったという経験をしたことはありませんか?
筆者は実は一度だけあります。
なんとかジェスチャーをしたら「Oh, a hair dryer!/ああ、ヘアドライヤーね!」と言われたのを今でも鮮明に覚えています。
このような単語はJapan(日本)+English(英語)を掛け合わせた言葉「Japanglish(ジャパングリッシュ)」とも呼ばれています。
筆者のように恥をかかないためにも今回は和製英語について5つのパターン
- 単語をくっつけて新しく生み出した言葉
- 短縮して使っている言葉
- 元の単語とは別の意味で使われている言葉
- 語源が英語ではない言葉
- その他
に分けてご紹介していきたいと思います。
ジャパングリッシュその1: 単語をくっつけて新しく生み出した言葉
英単語+英単語で一つの単語として使っているものがあります。
以下が代表例です。
和製英語 | 元の単語 | 正式な英語 |
---|---|---|
フリーター | free(英語)+arbeiter(ドイツ語) | a part-time jobber |
シャープペンシル | sharp(英語)+pencil(英語) | a mechanical pencil |
ガソリンスタンド | gasoline(英語)+stand(英語) | a gas station |
サラリーマン | salary(英語)+man(英語) | an office worker |
コインランドリー | coin(英語)+laundry(英語) | a coin operated laundry |
ガッツポーズ | guts(英語)+pose(英語) | victory pose |
ハイテンション | high(英語)+tension(英語) | exited |
カメラマン | camera(英語)+man(英語) | a photographer |
コインパーキング | coin(英語)+parking(英語) | a coin-operated parking |
マナーモード | manner(英語)+mode(英語) | silent mode |
正式には「a coin operated laundry(ア・コイン・オペレーテッド・ラウンドリー)」と言います。
ハイテンションという単語は日本ではよく使いますが、直訳すると「高い緊張」となり、意味がよく分からない単語となってしまいます。
正しくは「exited(エキサイテッド)」となります。
ジャパングリッシュその2: 短縮して使っている言葉
もともとある英単語を短縮して利用している単語です。
以下が代表例です。
和製英語 | 元の単語 | 説明 |
---|---|---|
ミス | mistake | ミステイクの省略形 |
スーパー | supermarket | スーパーマーケットの省略形 |
コンビニ | convenience store | コンビニエンスの省略形 |
パソコン | personal computer | パーソナルの省略形パソとコンピュータの省略形コンを合わせた言葉 |
ドライヤー | hair dryer | ヘアードライヤーのヘアを取った省略形 |
ドンマイ | don’t mind | ドントの省略形ドンとマインドの省略形マイを合わせた言葉 |
ボールペン | ballpoint pen | ボールポイント・ペンのポイントを省略した言葉 |
コンビニという言葉日本では知ってて当たり前の言葉ですが、海外では全く伝わリません。
また、「パソコン」という単語の元となったpersonal computer(パーソナル・コンピュータ)ですら海外では使われない言葉で、英語ではlaptop(ラップトップ)もしくは単純にcomputer(コンピュータ)と言います。
ジャパングリッシュその3: 元の単語とは別の意味で使われている言葉
もともとあった英単語を日本では別の意味として利用している単語です。
以下代表例です。
和製英語 | 元の単語 | 正式な英語 |
---|---|---|
コンセント | consent(同意する) | an outlet |
タレント | talent(才能) | a TV personality |
マンション | mansion(豪邸) | an apartment |
フロント | front(正面) | a reception |
カンニング | cunning(ずるい) | cheat |
クレーム | claim(要求する) | a complaint |
バイキング | viking(バイキング/北欧人) | a buffet |
メリット・デメリット | merit(価値)・demerit(落ち度) | pros and cons |
シール | seal(印) | a sticker |
クーラー | cooler(冷却器) | an air conditioner |
コンセントやバイキングといった単語は英語では全く異なった意味になります。
ジャパングリッシュその4: 語源が英語ではない言葉
普段英語のように使っている言葉でも実は語源は英語ではなく、フランス語や中国語などの他言語である単語があります。
以下が代表例です。
和製英語 | 語源 | 正式な英語 |
---|---|---|
アルバイト | arbeit(ドイツ語) | a part time job |
シュークリーム | chou à la crème(フランス語) | a cream puff |
ランドセル | lanel(オランダ語) | a satchel |
アンケート | enquete(フランス語) | a questionnare |
ピエロ | pierrot(フランス語) | a clown |
サンダル | sandalion(ギリシャ語) | a flip-flop |
レンガ | 煉瓦(中国語) | a brick |
バカンス | vacances(フランス語) | a vacation |
パン | pão(ポルトガル語) | a bread |
ノルマ | hорма(ロシア語) | a quota |
語源がフランス語のものは多く、代表的なもので
- シュークリーム
- アンケート
- ピエロ
- バカンス
が挙げられます。
またレンガにいたっては語源が中国語とのことで、知らない日本人の方は多いのではないでしょうか。
ジャパングリッシュその5: その他
その商品を発明した会社や人の名前がそのまま商品名として使われている単語もあります。
以下が代表例です。
和製英語 | 正式な英語 | 説明 |
---|---|---|
パンパース | a diaper | アメリカの企業名がそのまま使われている言葉 |
ダンボール | a cardboard | 日本の実業家井上貞治郎(いのうえ ていじろう)さんによって作られた言葉 |
ホッチキス | a stapler | 機関銃の発明者ベンジャミン・B・ホッチキスの名前からとられた言葉 |
レントゲン | x-ray | ドイツの物理学者ヴィルヘルム・コンラート・レントゲンの名前からとられた言葉 |
ホッチキスという言葉は機関銃の仕組みとホッチキスの仕組みが似ていることから、機関銃の発明者であったベンジャミン・B・ホッチキスの名前をつけたそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
意外なものもあれば、そう言われてみればそうかもといった単語もあったのではないでしょうか。
日本で使う分には問題ないですが、海外でこれらの単語を使う際には注意が必要です。
最低限の和製英語を知っておくことで、筆者のように変に恥をかくこともなくなるはずです。(笑)